1933(昭和8)年に建てられた朝香宮邸は、戦後の一時期、外務大臣や公邸、国の迎賓館などとして使われてきましたが、1983(昭和58)年に美術館となり今に至ります。大規模改修工事を経て、2015(平成27)年に国の重要文化財に指定されました。竣工当時のフランスはアール・デコ全盛期。それに魅せられた朝香宮夫妻は、主要な部屋の設計にフランス人芸術家アンリ・ラパンを登用しました。また、建築には西洋の近代建築を研究した宮内省内匠寮の技師・権藤要吉が担当し、日本とフランスの匠の技が総動員された建築物となりました。現在はその貴重な空間で、建築や美術にまつわる企画展を楽しむことができるほか、美しい庭園やレストランも人気のひとつとなっています。